現代社会において、風俗業界をはじめ、一部の出会い系サイトや交際クラブでは「パパ活」という現象が広まってきています。
これは、高齢男性が若い女性に金銭的な援助を行い、その見返りに特別な交際を求める行為を指します。
しかし中には法律に触れる不適切な行為が行われ、争いになるケースも出ています。
今回、私たちは不貞行為、未成年者への支払い、パパ活サイトを通じた詐欺による慰謝料請求の事例について検討します。
不貞行為と慰謝料請求
パパ活が不貞行為にあたるかどうかは、一概には言えません。
ただし、結婚している場合、配偶者以外の人と性的関係を持つことは不倫（不貞行為）となり得ます。
そして、この不貞行為が原因で婚姻関係が破綻したと認められれば、配偶者から慰謝料を請求される可能性があります。
一方、パパとなる側は、配偶者に対して婚姻費用を踏み倒すなどの理由で提訴され、慰謝料を支払うことになります。
不貞行為によるパパ活の事例としては、これらが代表的です。
未成年者への支払いと慰謝料請求
次に、未成年者への支払いについてです。
未成年者へのパパ活は、法律上困難な場合が多くあります。
実際に、未成年者と性的関係を持つと児童福祉法違反となり、場合によっては子供に性的な行為をさせた罪で罰せられることもあります。
また、親権者や保護者から未成年者を守るため、慰謝料請求されることもあります。
未成年者の側も未成年でありながら金銭を受け取ることは法律で規制されており、法的な問題になります。
つまり、未成年者とパパ活を行うと法律違反に問われ、慰謝料請求が発生する可能性があるのです。
パパ活サイトを通じた詐欺と慰謝料請求
最後に、パパ活サイトを通じた詐欺について触れてみましょう。
出会い系サイトでは、空約束や詐欺的な行為が行われることがしばしばあります。
例えば、年齢や職業、収入などを偽って交際を持ちかけた後、金銭を詐取したり、相手を自己破産に追い込むなどのサイトを通じた犯罪行為が存在します。
こうした事態が発生した際、被害者は詐欺罪で加害者を訴え、損害賠償を求めることができます。
このような行為は重大な法的な問題を引き起こし、罰金や懲役などの刑事罰に加え、被害者からの損害賠償請求があるかもしれません。